近代化した民主主義へ

選挙、電子投票などについてを語り、政治の幼稚さをぼやきます。(笑)

【透明性】

リテラシーのギャップで騙す

自慢ですが、私も定評のある選挙調査分析の仕事をした経験があります。 対象サンプルは、統計学による抽出法で選定した80%以上の数を分析します。 しかし、いまの世論調査は対象地域にローラー(取れやすい回答者だけ集める)をかける方法で回答を集めたり…

ヒューマンエラーを引き起こす『見えない不安』という名のウイルス

日本初の電子投票導入成功後は、簡単に見える(本当に簡単です)ので、外部では他の企業が参入し、内部では私と同じ立場で実施する希望者も増え、広がりが見えはじめました。 しかし、実施が近づくにつれ見えない不安や疑念などの風潮などで、完璧さを求める…

節目の管理

月一回のペースで開催されている「情報セキュリティ心理学研究会」でセキュリティの考え方について学ぶ機会を頂いています。 いつも、自分の経験と学問的な考えを比較して思う事は、うなずけると言うよりも、偶然な事に体験と重なり「奇跡」「運が良い」と良…

【“想定”と“確定”】

電子投票で票が合わずに選挙訴訟になったケースが2例ありますが、「持ち帰り票の管理」という共通の重要な“運用ミス”を誰も指摘しないので、電子投票の専門家は、お調べする事をお勧めします。 電子投票事故は、システム上の問題よりも、小さな運用設計時の…

【電子投票システム構築の技術会議について】 回想録

電子投票システムを構築する作業では、選挙法や従来の投開票作業を電子的に置き換えて解釈する事が重要です。 例えば、こんなくだらない話で20名以上の技術者達が、半日以上も議論に過熱したと言う内容をご紹介します。 開票作業と集計作業の議題の時に、開…

【電子投票実験導入の検証11(比べてみれば分る 開票所2)】〔失敗例〕

写真は選挙無効と成った10万人都市の可児市での電子投票開票所の風景です。 ① 開票作業前の写真 開票所奥の左側の白いパソコンの前に人が座っている場所が電子投票集計機です。正面奥の壇上席が立会人席。撮影場所が参観人席です。 ② 開票作業中の写真 人…

【電子投票実験導入の検証10(比べてみれば分る 開票所1)】 〔成功例〕

写真は30万人都市の四日市市での電子投票開票所風景です。 投票所内最前列右側は、電子投票機で投票された電磁的記録媒体を、5人が並んで読み込み作業をしています。その右側では、報道陣が群がって撮影をしながら見守っています。 投票所内最前列左側で…

【電子投票実験導入の検証9((比べてみれば分る 投票の秘密2)】 〔失敗例〕

選挙無効に成った可児市の投票所の写真。 真ん中のメガネを掛けた白いワイシャツの方は、この投票所を担当する業者のようです。 心配なのか選挙人の投票内容を見ています。 見ての通り、選挙人は若くて元気な健常者ですから、投票補助も代理投票の申請もあり…

電子投票実験導入の検証4(票が消える?)】(障害事例の総括)

2例の票が狂う事象についての共通点は、法的に電子投票で投票記録を保存している「電磁式記録媒体」は「投票箱」と法律で定められいる事の理解が乏しく、実施前に有権者および立会人に対してシステム的にも運用的にも説明がされていないことです。 だから、…

【電子投票実験導入の検証1 (実施体制について)】

機械が作業をして人が管理をするのが文明社会。しかし、人員を増員して時代を逆行したのが日本型電子投票です。これまでの「投開票事務=人海戦術」の呪縛から開放されない限り電子投票は進まないでしょう。 訴訟になった自治体の選挙管理委員会の決まり文句…

【電子投票機いろいろとやってみた Part 2】

写真は1990年代後半頃に作成されたスケルトン型と金庫型の投票機です。 まだ、運用も含めて五里霧の中で対極の投票機を作り比較検討をしてみました。 どちらも単体で見るとそれなりに見えますが、運用性、セキュリティだけでなく、選挙人の投票行動も変わり…

【誤表示と偽表示】

いま、世間では高級ホテルのメニュー表示が食材と異なっている事が問題になって提供側は誤表示として謝罪している。 しかし、作為を無作為にする事で自己責任を軽減しようと誤魔化すと、業界全体だけで無く日本国家に対する信頼も失ってしまう。保身の為に、…

【幻の交付ミス根絶システム】

「紙の投票」と「電子投票」の比較では、投票と集計だけにスポットが当たっているが、同様に「選挙人の大事な一票の権利」を管理する重要な部分が誰も注目しない不思議な日本の「神聖な選挙」を取り上げます。 写真は、有権者が電子投票機で投票できる投票用…

電子投票の投票データのあり方について

たまに国会で電子投票について質問されます。 しかし、今年の政府の答弁も下記の通り海外状況の懸念報告だけで、寂しい事に国内の報告はありません。 この場を借りて海外と国内の現状が違う事を写真説明で申し上げたい。 【政府の答弁】 「平成二十一年に国…

日本初の電子投票で統括管理者として選んだ投票日当日の仕事

写真は平成14年6月23日に、日本で初めて電子投票を実施した新見市の開票所です。 開票直前に現地で唯一の記念撮影をした、私にとって貴重な一枚です。 世間では戦々恐々と見守る中で、重責のある統括管理者とは思えないほど緊迫感のカケラもない真ん中…

「電子投票には大きな利権が有る!」の真相

国会審議でも取り出された大きな問題ですが、政治家は詳細な根拠は語りません。 今回は誰も擁護して頂けない当事者として、経緯を含めてご説明させていただきます。 また、どこに大きな利益が見込めるのか経営者として興味が有り、利権と騒いだ政治家の方に…

「リスクゼロ」の幻想について

電子投票議論と同じ…慎重派は読んで頂きたいですね。 「リスクがゼロである」という状態は、現実には存在しません。 「リスクがゼロである」と「リスクがゼロではない」の間に線を引くこと自体が、幻想にすぎないのです。 そういう線引きが可能であると信じ…

 偽メール事件、Google Earth、ネット選挙活動惨敗、そしてFacebook!

電子投票普及を妨げている環境 その1 若手政治家の機械音痴と検証能力の欠落が、投票制度のガラパゴス化に拍車をかけている残念な現状の一例を指摘したい。 偽メール事件、Google Earth、ネット選挙活動惨敗、そしてFacebook! 今回の細野豪志前民主党幹事…

【新見市滞在日記】 到着 (2013年3月21日)

新見市大佐町にあるペンションに到着。 前回の実施時に滞在した大佐キャンプ場がすぐ山の上にある。この違いは前回のメンバーはベテランの直属の部下。今回は初心者で一般の方が参加する事を考慮しました。おかげで、前回と比べて快適です。 写真は初動期間…

2012年米国大統領選挙。「電子投票の不正操作に懸念」について

jp.techcrunch.com 激戦区オハイオ州の自動投票機に、共和党ジョン・ハステッド州務長官の指示によって密かにインストールされた新しい「実験的」ソフトウェアについて、選挙監視グループから回答を要求する不正投票訴訟が起こされた。ハステッド氏は単なる…

電子投票 トリビア

知ってる様で意外と知らない電子投票の世界をお伝えします。 原発問題と同じく、間違った公的情報が錯綜したのが電子投票なんです。 電子投票慎重派が「だと思う」と言った実態の無いものをマスメディアが拡散して、電子投票の勉強を始めた専門家が、いまあ…

何が電子投票の普及を妨げているのか?

国会議員が制度的な判断に重点を置いていれば、電子投票は普及したでしょう。 技術や運用は、担当省庁の説明を検証した方がより確実な法律になるが、能力の無い学者の自己利益で、知識の無い政治家の耳元でささやくからガバナンスが崩壊している。特に民主党…

電子投票の「信頼性」について

電子投票を構成する機器の製造と運用の基準書(略称)が有り、信頼性を高め疑念を払拭させる為に基準書を基に平成19年から総務省の委託を受けた第三者機関が検査しています。私も検察のソフトは知りませんがソフト以前に抽出方法を明確にしなければ成らない…

知名度抜群でも本当は知らない電子投票

@S_Asuka_ 日本では平成19年以降は、電子投票関連のトラブル、不具合はありません 。 熱暴走したのは可児市のみです。 実施件数が少ないからでしょうか、成功例はニュースにならなくて残念です。— 宮川龍一郎 (@thisryu) 2012, 5月 30@S_Asuka_ いまは、特例法…