近代化した民主主義へ

選挙、電子投票などについてを語り、政治の幼稚さをぼやきます。(笑)

【電子投票実験導入の検証12(大事な投票記録は運ぶだけ!)】

  これまで、電子投票の理念が欠陥の様に言われていますが、選挙訴訟で実施側の運用瑕疵が指摘されていません。

  電子投票では、投票記録の取り扱いが簡単ですが重要です。

  投票記録に人が関わるのは記録媒体(投票箱)を運ぶだけです。
紙の投票用紙のように投票された記録を直接触る事はありません。

 下記の通りの運用で問題がありますか?

 〔告示日〕
① 投票機のプログラム作成
 (候補者名と政党名の入力だけの操作です)
② テスト用記録媒体で投票検査
③ 正規の投票機のプログラム記録媒体を投票所ごとに封印して保管

 〔投票日〕
① 封印された記録媒体を取り出し投票機に挿入し起動
② 投票箱の空虚確認と同じく電子投票機の0票確認をする
期日前投票導入から票が存在する場合は「□□回目の起動」と表示し、不正な場合は、不正内容が表示されます)
③ 投票所閉鎖後に立会人の見守る中で投票機から記録媒体を取り出し、そのまま封印をして送致箱に鍵を掛け開票所に送致する

〔開票所〕
① 開票所立会人が送致された記録媒体の封印を確認
② 開票宣言で記録媒体の封印を解く
③ 集計機で記録媒体を読み込ませ結果はプリント出力して立会人に承認を得る

※日本で特例的に実施されている電子投票はタッチパネル式でDRE(Direct Recording Election=直接投票)と呼ばれ「人間が介入するほど、煩雑になって不正がある」との考え方です。

  国内で選挙訴訟になったのは、人の介入や記録した投票データの介入が有った運用側と設計側の瑕疵です。

  その後に政府の第三者認証検査でデタラメなシステムは排除できましたが、デタラメな運用は有権者が選挙に関心を持って監視するしかありません。電子投票は簡単なので違和感が直ぐに分ります。立会人は、わからなかったら納得するまで説明を求める事をお勧めします。民主主義のシステムですから、一般の方が理解できないような説明は、あってはなりません。

  それでも機器が信頼できないのなら、紙の投票でも機器の使用禁止が妥当だと考えます。