回想録 古き良き時代
近年、電子投票が進まないのは「一社しかやりたがらないからだ」と国会議員たちに言われていたので、昨年までは興味を持ちそうな上場企業に声をかけていました。
やっとその気になって開発を始めた企業の紹介で、一緒に永田町へ行ったところ、自分は電子投票に影響力が有るとか、商社などもっと連れてこいとか、どこの派閥の利権だとかの話をされ、唖然としたその企業はプロジェクトを休止した。
私には話の意図や背景、そして政治家の習性も透けて見えますが、普通の方にはヤクザな世界に巻き込まれる恐怖でしかありません。
回想録で竹下元総理を出しているのは、そんな派閥利権の話が風潮されているので、噂されている派閥と過去に壮絶な抗争を起こした勢力を出しました。
今回は、電子投票研究会として平成4年に自治省へ電子投票導入提案書を提出した時の大臣が、現在の組合発足パーティーに駆け付けた時の写真と、本来の国会議員たる姿のエピソードをお伝えします。
一度だけ塩川正十郎先生の秘書の方から政治資金パーティーの案内を届けられました。用事のついでにお金を払いに行くと連絡したら、いつ来るのか正確な日時まで念を押され不思議に思いましたが、行ってみたら現職の財務大臣が待っていてビックリ!!
塩川先生は、「うちの者が迷惑をかけた」と謝られ、そして、「これ(電子投票)は、日本にとって大事な案件だ。(中略)誇りを持ったまま墓場に行かせてくれ」と頼まれました。
私が応援したいと申し上げたら「君がそう思うなら君個人だけでもありがたい。パーティーには、そんな人達に来てもらいたいんだ」と言われました。
私は塩爺の言葉をそのまま仲間に伝えて呼びかけたら、当初の枚数を上回る人達が自腹で参加して「こんな所は初めてだけど、来て良かった」と喜んでくれました。
いま、政治で話が止まっているのは、電子投票そのものでは無く、変な仕組みを先に考えているからでしょう。
国の未来を見極めて信念を貫いた人たちが居た、古き良き時代だったから、一緒に歩む事ができました。
追伸
消費税も悪法として、竹下総理の首と引き換えで導入されました。今では税率の問題はあるもの、存在そのものに異論を唱える者はいません。
政治家の役割とは、そんなものだと思います。
ついでに
上辺だけの身を切る改革なんて必要無いでしょう。収支のバランスで他に負担が生じるだけです。それよりも、政治家として正しい判断ができる環境作りが重要だと感じています。
最後に
市場が無い所に投資をする企業は無い!
反対に、市場が有れば独自判断で参入してきます
これまで電子投票事業に最大8社が参入しましたが、政治的ミスで撤退しただけです。
最後の最後ですが、
当時の電子投票超党派国会議員連盟のメンバーの政治資金収支報告には、我々の企業名はありません。
開発費を捻出するだけで鼻血も出ませんでしたが、このように要求する政治家も居ませんでした。
だから、今も胸を張って主張ができる環境に、心から感謝をしています。