近代化した民主主義へ

選挙、電子投票などについてを語り、政治の幼稚さをぼやきます。(笑)

電子投票のウワサではない本当の話し

 来月に六戸町で電子投票が実施される、投票所の機器のメンテナンスが来週から行われます。

 今日の午後の会議で総ての打ち合わせが終了となる予定でしたが、週末の午前中に延期されました。いつもは、夕方の会議の後に飲みに行くという慣例でしたが、さすが師走と言った感じがします。
 別に大した話をする訳ではありませんが、見落としが無いように確認と私の顔を見せて気合いと安心を与えています。(笑)

 我々の電子投票は、まぐれ、奇跡、運、不正など様々な憶測で言われていましたが、特別な事をしている訳ではありません。ただ、普及されていない状況でも冷静に対応できる知恵があるだけです。ベール(別に秘密では無いですけど)を脱いで、その一つを書いてみます。

 使用する総ての投票所機器の診断及びメンテナンス後に、実施する自治体選挙を想定した投票プログラムで、投票と確認の為の集計(実施本番では使用しない集計機)をする総合試験を行います。
(投票所以外の機器は別管理です)

 これは、日本で初めて実施した新見市からの伝統行事となり、普及するまでは、験(げん)担ぎも兼ねています。(笑)
 最大の目的は、担当技術者が現地入りしなくても、問題に対処できるように確認と体験をすることです。

 そして、自治体に運ばれた機器の納品検査は自治体職員と実施ごとに検査内容を相談して行いますが、ここでもEVS実施担当者が、自治体選挙を想定した投票プログラムを作成し模擬投票を行い、記録された投票データは開票の集計職員研修で使用し、投票プログラムは投票所職員研修で使われます。
(本番用の記録媒体及び管理・投票カードは使いません)

 今回も、下準備は用意してありますが、総ての模擬体験が出来るので「自分でプログラム作成をやった方が安心だね」と実施担当者に刷り込んであります。(でも、やってもやらなくても報酬は変わりません)
( ̄∀ ̄*)エヘヘ

 告示日の夜に、本番用のプログラムを作成して、別途保管をしていた記録媒体と管理者用ICカードに記録するので、事前の作業は模擬体験だけで技術的には無駄な作業です。
 これは、電子投票が普及され常態化したら必要が無くなると思いますが、自信を持って望みたいという現場の想いで自主的に行っています。

 私は、見えない不安とは、慢心から作り出されるものだと思っています。
 しかし、命令で無駄な作業を押し付けるのも疲労が堪るだけで、ヒューマンエラーを引き起こす原因となり危険です。
 そこで、頻度が少なくても、作業の中でナチュラルにカリキュラムを入れてあげれば、状況と自分の能力に応じて確認できます。
 大事なことは、犯罪もミスも人が引き起こすものと認識することです。

 電子化で合理的に筋が通る(見える)為に、技術グループと現場でリテラシーの差を埋め、話しが通じ合える領域まで落とす努力と協力が有るから各自で継続されているのでしょう。
これが共生だと思います。

 反対に、煩雑で小難しくして筋が通らない(見せられない)事をやったから訴訟になり、解析をしたら信頼が出来ない事が明らかになっただけの事です。
 私は、選挙無効になった投票所で視察をしていましたが、機器の故障時に分厚いキングファイルを開いても打開策が見付けらず、投票が数十分も中断されました。

 紙に書き留めるだけで終わらせる対策だけでは、緊急時には役に立ちません。

 追伸
 永田町では、全投票所に技術者が必要だとか、私が現場に居るだとか訳のわからない議論と噂をされていたので、対策として、前回でも六戸町実施で活躍した農家の森さんにEVS実施現場の担当をお願い致しました。日本中の電子投票の専門家よりも、実施に関しては知識と経験があるから安心です。
 誰にでも出来る電子投票を目指しておりますが、黎明期の大変さもあり、固定観念に縛られた人では耐えられないでしょう。また、大自然を相手に仕事をしている人は、違った能力があります。
 この投稿でベールを脱ぎましたが、新たにEVSのブラック企業伝説が浮上するかも知れませんね。(大笑)

 追伸の追伸
 実情も知らず、メンテナンス時に技術者が不正を働くと国会議員に吹き込んだセキュリティ学者がいましたが、投票機には予めプログラムが入っている訳でもないので、このような体制ができます。そして、開票後に封印される投票記録媒体に個々の機器の投票プログラム、投票記録、ログが記録されているので信頼性は担保されています。

 集計のときに書き換えられるとの噂も有りますが、原本と複写と同じ投票記録が有るので比較検証もできます。セキュリティソフトの売り込みよりも、それを踏まえて政府へ信頼できる運用を提案されると嬉しいですね。

 ソフトは個々の機器とシステム全体で比較検証をして不正防止対策をしているので、個々のプログラムで不正が有った場合は機能しません。

《Facebookと同文です》