投開票で不可解なものとは、システムではなく仕組みです
本日、電子投票を実施する六戸町の首長、議会補欠選挙の告示日を迎えましたが、立候補者受付も終了し、首長選挙が無投票となりました。
国内の電子投票実施において、二票選挙から単独選挙への変更も国内で初めてのケース(日本初)ですが、事前に準備するものは変わらず、無駄になる物はありません。
今頃(午後7時)は、混乱も無く投票プラグラム作成と動作確認も終わり、選管が投票所ごとに振り分けて封印をしているか終わっているでしょう。
また、今日の新聞で、不便で原始的な法律が改正される喜ばしいニュースを目にしました。
しかし、どんなに完璧なシステムを作っても、一人一票の原則を証明する信頼性の高い第三者認証機関が存在しない日本では、一部の運用の間違いで瑕疵が有った場合には、疑念がシステム全体に波及する恐れがあります。
また、国民を欺くシステムが存在したから、日本の電子投票が普及しませんでした。アップした新聞記事では、事故を起こした自治体の市議会議員が、法律的欠陥と要望を書いています。技術の進歩と信頼できるシステムは同意語ではありません。再び事故を起こせば日本の選挙は信頼性を失うでしょう。
もう商品改革では無く、選挙(投開票)に関連した、構造的改革の視点で考える時期だと思います。
政府や他社のケツを拭き、信頼性を証明する為の露払いを10年以上続けている者として「いい加減学習しろ」と申し上げたい。
ネットで訳のわからない陰謀説で選挙が汚されるのが、私にはもう堪えられません。
追伸
今度、電子投票で選挙無効になったシステムの監査報告書を投稿します。
呆れるほどいい加減です。
世界の最先端を走っていた日本の電子投票システムを止めてしまったのは、従来の選挙システム会社です。別に攻撃をしている訳ではありません。
日本の政治の根幹に関わる重要な選挙システムなのに、信頼を保障する者が存在していない仕組みに不可解なものを感じるだけです。