近代化した民主主義へ

選挙、電子投票などについてを語り、政治の幼稚さをぼやきます。(笑)

民進党代表選挙の二重国籍疑惑についての一考

他の話題で埋没していた民進党代表選挙も、蓮舫候補二重国籍疑惑で盛り上がってきました。しかし、批判の中には品格の無い帰化された方の誹謗中傷もあり、低俗な批判は重要な問題を見過ごします。

国籍法の欠陥による「国籍取得」手続きだけのザル法で、「帰化」までは管理していない事が浮き彫りになりました。これは、法律だけの問題ではなく、日本国憲法の「国民固有の権利」である参政権の重大な瑕疵にもなります。

我々がEU議会で発表して好評だったマルチランゲージ(多言語)対応の電子投票を、国内でも使えるかを検証した際に、外国人参政権について調べたら、GHQによる憲法改正案には、参政権は「人民」として、国籍に関係なく全ての人に与える内容でしたが、日本政府が近隣諸国の天皇制廃止論を恐れ「人民」を「国民固有」に改めました。
このような日本国特有の危機管理的経緯を考慮し、システムの機能としては可能ですが、お蔵入りさせた次第です。

話を戻しますが、今回の件が手続きによるミスにしても憲法違反であり、日本の民主主義の瑕疵という重大なことを気付かせて頂きました。

私は業者という弱い立場なので名前は伏せますが、佐賀県選出の総務大臣経験者の、もっともらしく擁護する内容のSNSを見て、「だから代表選挙の推薦人も集まらないんだよ!」と思える薄っぺらな内容に落胆しました。
ご自分が大臣をしていた所轄の選挙に関連している事に気付かないだけでなく、この法的欠陥が「悪意」で利用されたら、外国人参政権および外国人献金の禁止も形骸化して、国民の正しい民意から遠ざかる危機感がありません。
もしかしたら、政党として触れられたくない暗部なんでしょうか?
また、この部分の重要性が分からないから、隣国に足元を見られている感じがします。

民主党政権当時、国家元首でもない習近平氏の無理を聞き入れ、皇室のルールを無視して陛下のスケジュールに負担をかけ、また、手厚く援助をした韓国でも李明博大統領が陛下に謝罪を求めるなど、わが国の天皇が軽く扱われていました。

今回の国家として脆弱な二重国籍問題を軽んじて放置していると、安全保障を脅かすものになるでしょう。