【国会議員に提案した初代投票機】
1990年代前半に、多角的に分析をした提案書をどんなに作成しても電子投票の理解が得られず、国会議員から実物を作って見せてくれとの要望で製作されました。
古めかしく思われるタッチペン式二階調モニターに外付けのカードリーダーライターは当時の先端技術です。Windowsも存在していない時代ですから。(笑)
そして、あだ名で親しんでいる候補者で本名が分らなくても顔で判断できる工夫や、投票弱者へのバリアフリーの観点を重視した投票機を提案しました。
しかし、PCとデバイスの組み合わせだと「他の用途に使える様では信頼できる専用機とは呼べない」と言われ、それから本腰を入れて専用機開発が始まった次第です。
本当は提言者側の立場でしたが、本気で「実現」しようと思えば当事者として身を置かなければならない事を知りました。
追伸
訴訟を起された投票システムは、多目的に使えるパソコンで言わば「専用機」では無かった事を踏まえると、当時の国会議員は、技術的理解は無かったが本質は掴んでいたと感謝をしております。
我々は、ご理解を頂けるまでの厚い壁がノウハウとして蓄積され、ベストでは有りませんが最良なシステムを構築して国民の方達に提供できる様になりました。
しかし、現在は的外れな風評に困惑するだけで進歩が無い事が残念です。