近代化した民主主義へ

選挙、電子投票などについてを語り、政治の幼稚さをぼやきます。(笑)

【六戸町電子投票実施回想録】 投票プログラム候補者情報作成Part2 (2015年4月21日実施)

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 告示日の立候補者受付が締め切られ全ての情報が揃った後に、初めて電子投票のプログラムが作成されます。
 左手前にあるPCで候補者情報を入力します。投票プログラムを作成し書き出したマスター記録媒体を、電子投票機にセットして選挙人が投票したデータを記録する記録媒体に、記録媒体コピー機でbit単位の位置も同じという全く同一なものを複製し検証されます。
 そして、複製された投票プログラムは本番のプログラムと同一なもので検証するので、投票所一箇所分(一式)だけで全数の機器をテストしなくても安心が出来ます。(プログラム検査については、次回Part3で解説します)

 我々以外の実施されたシステムは、投票プログラム、投票記録、操作ログが別管理されていますが、全てが一緒に保存されることが最高の保全と考えたのと、投票プログラムを使用直前にインストールできる簡素で簡便で単純明快な高いセキュリティのあるシステム管理を目指して考案しました。開票集計が終わって封印される記録媒体に全てが入っているので、後からの検証が簡単にできます。 万が一に故障が発生しても問題の早期特定や選挙訴訟になった場合も、技術音痴の司法でも明確に説明が出来るのが重要なポイントですね。また、同じシステムが有っても、この機器から作成されないと別物の選挙と認識され弾かれますが、この作成機が故障や破壊されてもリカバリーができる対策も有るので、滅多にあり得ない補充立候補が有っても安心です。

 また、投票所のシステムを管理するICカード(運用管理カード)や集計用ソフトも、今回の六戸町議会選挙用として、この時に作成されます。運用管理カードは、この時点では全て同じです。また、電子投票機器も投票所へ必要台数だけ運ばれ、投票が開始されるまでどれも同じなので運用が簡単です。

 投票開始直前で各投票所と異なったコードや各機器のIDが管理されるので、不正やミスがあった場合は、その場で検出され露呈します。人が適当に準備してシステムが完璧に管理します。

 我々以外の実施されたシステムの投票所設置を視察しましたが、大人数の技術者が全ての機器のIDや設定を確認したりして数時間も右往左往していましたが、六戸町では職員が機器の組み立てから設置、そして起動確認を簡単にやっているようです。実は見た事が無いのですが、一度も職員からヘルプが無く設置時間も短いので、きっとそうだと思います。(笑)

 追伸
 投票プログラム作成は、農家の森さんが全ての作業をしました。