【六戸町電子投票実施回想録】 職員研修 (2015年4月23日実施)
チェックシートのみで設置、起動作業を行い、「有り得ないけど可能性は0ではない」という例外的な運用などを実践します。しかし、それは電子投票機器のトラブルではありません。選挙人の意思が正しく反映される為の運用です。
電子投票を実施した海老名市と可児市で、機器の故障によって冷静な運用ができない状態を招き、混乱をして票が合わない事件が発生しました。それによって、電子投票が危険だとトラブルに注目され懸念される原因になりました。
我々も多く実施しているので機器の故障はありました。と言うよりも故障しない機械はこの世に存在しません。では、どのような処置をしているのか、問題を起した自治体も企業も専門家も知らない、我々の究極の最大奥義をお教えしたいと思います。
「故障したら機器の電源を切る!」
本当に難解で複雑すぎて、未だに理解されていないのが残念です。(笑)
技術者ならシステムに障害が起こったときに、その前の正常な状態にまで戻すロールバック(後進復帰)機能などを付加したがりますが、システムに障害が有るのに信じて良いのか、また、見えない所で勝手に票を消したりする事が良いのか検討した結果、疑義があった場合は、わかりやすく検証できるように保全第一に考えました。
票が合わなかった自治体の共通点は、投票期間中の投票所で故障した機器を操作してリカバリーをした事です。これでは票が増えても仕方が無いですね。
失敗した自治体が「電子投票だから分からない」と言っているが、良識が分からなかったのだと思う。
追伸
故障の大多数は、選挙人が投票中に起きています。
問題を起した自治体は、選挙人が権利を行使できたのかの確認も雑でした。