近代化した民主主義へ

選挙、電子投票などについてを語り、政治の幼稚さをぼやきます。(笑)

六戸町電子投票実施回想録】 電子投票機材配布、前日設置 Part4((2015年4月24日実施)

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 開票所設営作業中に、手前で現場監督のように資料を眺めて偉そうに電話している方が、選管の前任者です。

 ちょうど世論がシステムだけに注目して的外れな議論で沸いていた時期の担当者で、私の強靭な心が折れそうになった時に勇気を与えてくれて、電子投票の法律を存続させた偉大な奴です。

 どこが偉大なのかって?

 投開票作業で重要かつ当たり前な節目の確認だけで成功させ、「選挙は自治体のもの!選管が把握するべき!」という私の理想を実現しました。それも「電子投票は危険だ!」と瞬間風速が一番強烈だった時期で、住民もネット検索で不安視しているサイトを見て問い合わせも有ったようです。

 それなのに私は、今後の電子投票の可能性が見たくて、朝8時半に5分だけ挨拶に会いに行って、夕方に「どうですか?」と挨拶に行くぐらいで彼に全てを託しました。(見方によっては押し付けたのかも?)(笑)

 だから担当が代わった震災直後の実施のときに、私が仕事をしているのを見て「宮川さんが働いている姿は見たくなかった…」と言われました。(笑)

 周囲の雰囲気に流されず、凝り性で自分が納得するまで確認をするので、今回の実施も節目の場面で現れて、彼の指摘に助けられました。

 きっと、電子投票を失敗させて問題解明をしなかった誠意の無い業者には、物凄~~~く厄介な奴でしょう。でも、失敗した業者も、彼が自治体担当者なら成功してかもしれません。

 失敗した自治体の敗因は、業者任せという全自動サービスを受けたからです。
 一見、サービスは親切に見えますが、システムに自信が無いからだと思います。

 自慢では有りませんが、私は国内初から長期に渡って信頼されている電子投票のシステム監査した唯一の経験者です。正しい評価という感覚が、人を見る目の自信につながっているから新たなステップに挑戦できたと思います。

 この開票所設営中でも、彼が立ち止まり腕組みをした姿を見て、これから配置の微調整で時間が掛かると見越し、設置作業を始めようとした森さんに「タバコ吸ってこよう」と休憩を入れたぐらいです。これで彼が腕まくりをしていたら2~3本は吸えるかな?(笑)という感じです。彼は、立会人が見やすく確りとした判断ができるように最大限の努力をしているのだと思います。

 普段は一緒に居るとほのぼのとして癒されますが、重要な局面では頼りになる燻し銀の存在ですね。とにかくギャップが面白い!

 私は彼を敬意と感謝の気持ちで戦友と呼んでいます。

 マスコミは、大きな自治体ばかりに注目して、小さな自治体を過小評価していますが、実は作業内容は同じです。