自治体フェアの自治体カンファレンス・セミナー「トップが語る自治体経営」を六戸町長が語る
自治体フェアの自治体カンファレンス・セミナー「トップが語る自治体経営」は東京で八王子市に次いで2番目に大きい自治体の町田市長と、東北の何も無い小さな自治体の六戸町長のお話を聞かせて頂きました。地理的優位性ある巨大都市と本州のはずれの片田舎という対照的な自治体ですが、根っこの部分は共通するものを感じました。共通はフローのみが重視され、リアルなストック情報が欠落している事を指摘して改善させたことです。構造的な無駄の見直しは、国をはじめ最大の課題ですね。
六戸町は国内ではじめて電子投票による期日前投票を実施した自治体です。
認識を共通させる為に町田市は役所が一般とは会計言語が違う事から複式簿記を採用して、六戸町は早くから役場内をPCによるオンライン化で会計を共有した。首長が何処に居てもスピーディーに進められるように電子決済を採用した六戸町の方が近代的な印象でした。
また、六戸町長は役所の予算は実行しても一年間は中身が見えない家の貯金箱に例え、予算が余ったものを他にあてることで借金をしない運営を心がけている。
国の借金が騒がれているので、従来の予算があったら使い切るとか慣例的に計上するのは見直した方が良いと思います。(我々の電子投票でも実施ごとに運用の見直しをしています。一回決めたら恒久的にするから向上も無く、不正や間違いが起こります)
経営戦略と言うか簡潔にわかりやすくまとめると両首長は「ケチ」かな。(笑)
でも、やりくりを進める上で地域としての将来的な収益に結び付く経済価値で考える発生主義会計なところなど、自治体にとって本当に必要なのかをみんなで決めるので、政治に対する信頼感は上がるのだろう。
世間では電子投票が信じられないと言われておりますが、六戸町ではそんな話しを聞かず穏やかなのは、町の政治が信じられているからだと感じます。
そんな観点で見ると、いまの日本には拙速だと感じるところがありますが、肩書きに合った仕事もできていない政治家が言うのだけは間違いです。
追伸
両首長の人間的共通点は、政治家として致命的な口下手ですが、明確な目的意識を持って実行している。聞き心地のいいことを言って根本的なことを先送りにしている国会議員とは対照的な印象を受けました。
①六戸町の説明。もう、景色が懐かしく思いながら見ていました。
②町長が講演目的と言っていた六戸町の特産物の説明。1
③六戸町がはじめ青森県全体に広まったシャモロック。秘話が面白い。2
④本当に小さな自治体です。
⑤六戸町の問題提起。そして導き出した簡潔な解決策。
⑥ここから町長のスイッチが入った感じが…
⑦誰もが思うが解決できないでいる事をリアルタイム処理で解決。
⑧ここから、役場でお見かけするノリを感じる。
⑨書いてある通りの説明を実例で話す。
⑩心の策と書いて心策(しさく)と呼ぶそうです。
⑪人口減少は止まらない。でも、出来ることはやると言った感じで話しています。
⑫作付け事業など共通認識で、みんなで決めるから政治家に頼む必要は無い。
⑬青森県ではじめて、こども医療費助成制度を六戸町が導入した。
若者定住支援事業(家賃助成)など、絶対に都市では真似ができないが、なるほどと思う大胆な政策だった。
⑭その結果、若い人達が家を建てお洒落な家が立ち並ぶ。
⑮青森県内で唯一の人口が増えている。