近代化した民主主義へ

選挙、電子投票などについてを語り、政治の幼稚さをぼやきます。(笑)

【世論調査1】

 英国総選挙や大阪都構想の賛否を問う住民投票にしても、近頃の世論調査は結果と異なり、精度の信憑性が問われています。なぜ、投票率が下がり世論調査も投票結果と違う傾向があるのか?
 若い頃に社会実態と限りなく数字を近づけるべく試行錯誤をした、私なりの見解を述べさせて頂きます。

 世論調査はデータを集める前に、規模と抽出方法が鍵となります。
 しかし、今の不特定多数と言う名の参加者積み上げ方式のネットアンケートや、ランダムと言う名の取りやすいデータだけの電話RDD方式では、限界というか層の偏りが出るでしょう。今では調査地域の対象者が使用している比率を考慮すれば、安易に世論と判断するのは危険だと思います。

 私が現役の頃は、そう言ったものを使わずに、サンプリング抽出した対象者に面接して答えて頂く方式でした。人は顔の見えないものよりも、人と対面した方が正確(正直)な回答が得られます。また、日中と夜間ではサンプル層が偏るので対策も必要です。
 世論調査とは正確に「民の声を聞く」努力は欠かせません。理想は「民の心の声まで聞く」ですね。だから、「もし」や「だとしたら」など未来を想定して出題もしました。
 自慢ですが、竹下総理が消費税とひきかえに総理を辞任した時に、私がまとめた数字が決断の基になりました。その時に「マスコミよりも一歩先の数字」と言って頂きました。当時の平面的なマスコミ調査では間接税は悪法ですね。(笑)

 マスコミや候補者の方も世論調査を使っていますが、少なくともフェースシートのカテゴリに回答時間を入れるだけで私が言っている意味が少しわかると思います。
 都市と地方では多少傾向が異なりますが、忙しくて家に居ない、夜遅くまで働いている方の層が対象から抜け落ちている。そう言った層の方は、世論と自分の考えとの違和感で不信に思い、一部が欠落した数字が世論と思って進める政治に期待が持てないから選挙には行かないように感じています。
 ただの寄せ集めたデータで世論と錯覚をするのは、投票率低下の原因の一つだと思います。
 世の中がネットで情報が氾濫しているので、マスメディアだけでも民の声を正確な質量に変える努力をして欲しいと願っています。
 私は電子投票で民の正確な意思が反映できる努力をしていますが、国民が判断をする情報が間違うと非常に悲しいですね。

 追伸
 次回は選挙分析について体験談を投稿します。どちらかと言うと作業ではなく生き方かな。