近代化した民主主義へ

選挙、電子投票などについてを語り、政治の幼稚さをぼやきます。(笑)

強い候補者の条件

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 これは、マニアに成る前の現役時代に手掛けた自慢の作品です。

 1996年の小選挙区比例代表並立制を導入した初めての衆議院総選挙は、消費税の引き上げに対する国民の怒りを、どう受け止めるかが与党の課題でした。

 投稿写真のポスターでは、他の与党議員が戦々恐々としている中で、消費税を導入した竹下総理が、茶室で優雅に持論の消費税の本を読んでいます。
 選挙制作物作成は、時間との戦い。候補者との打ち合わせで、喉元に引っかかてる国民へ伝えたい思いをくみ取り、表現に必要な要素を考えます。写真は、カメラマン二人と当時の竹下邸にロケハンに行き構図確認をしたものです。「知識とは終わったものから得るが、感性とは無から生み出されるもの」と何も教えない親父の究極の放し飼い教育のおかげで、我流ですが不純物無く素直に感じる力が出来たと思います。(引き換えに多くの失敗を費やしています)

 しかし、選挙区の陣営側から方針転換の依頼が有り、竹下先生に変更プランを提示したら初めて叱られました。そして、一発屋だと思ったら総理にもさせてもらった。政治家が政治信念を主張して落選しても本望だ!」と言われ、選挙とは、報道などのフィルターを通さないで、自分の首をかけて直に国民に訴える機会だと教わりました。そのまま、地元の陣営の方に伝え、「登がそこまで言うなら仕方ない」と了承して頂きました。きっと、このポスターと一緒に、候補者の強い思いも伝えられるでしょう。
選挙とはお祭りです。人から人へと心が触れ合う煩雑さで盛り上がります。
 こなすだけの無難な選挙では、盛り上がりに欠けるから政党支持率に左右されるような気がします。

 追伸
 日本の電子投票も海外と同じように、一つ一つのロジックを理解して検証できる体制ができれば疑念を抱かれないので、選挙の仕事が続けてられましたが、こればかりは当事者にはどうする事もできないので引退しました。正しく検証ができる体制がある海外では、23か国(個人調べ)が投票所で行う電子投票と併用してネット投票まで進んでいます。
 日本では、高松市の白票の水増しのように、人が見ているから大丈夫という性善説で、未だに大雑把な運用が続けられています。
 私は、選挙戦略で培った国民の一票を大切に考える延長線で電子投票を進めてきたので、国内で唯一、国民からの異議申し立ても起こらない実施を続けられていると自負しています。