【電子投票実験導入の検証5 (勘違い?)】
一人一票の原則を守るには、投開票作業の伝統的な「節目の確認」が重要です。
電子投票に成ってもこの部分の簡素化は有り得ません。また、電子化されていても「節目の確認」が正確に行われていれば、選挙人と投票データを切り離しても選挙人の正確な意思が反映されます。
① 受付で選挙人の正確な本人確認→②投票で選挙人の正確な意思を記録→③開票所で有権者の正確な意思が反映、となります。
(ここが重要なポイント)
これまでの全てのミスは、故障時に投票中の選挙人の権利が執行されたかの確認が煩雑だった事の一言に尽きます。
電子投票機には、外部で選挙人の操作状況が分るように長いポールに電灯を付けた表示灯が備わっており、投票所管理者や立会人は、この表示灯で投票が済んだかの確認をします。
(写真はEVSの投票機です)
しかし、故障時でも表示灯で確認をしているようですが、電気制御はミリセック(1msec=0.001秒)マイクロセック(1msec=100万分の1秒)で作業します。
例えばパソコン内のマザーボードなどの基盤の回路をつなぐ線が直線とクネクネした線が有りますが、同時に伝達する為に厳密な同じ長さなのです。
それに比べて1メートル近い長さの表示灯だけで判断する事は危険だと言えます。
事故を起したシステムは、投票者の権利の確認方法が稚拙でした。
追伸
電磁的記録が危険ではなく、正確な「節目の確認」を怠った設計が危険なのです。どんな故障でも正確に確認できる設計をするには、机上では気づかない事が、この実験導入で明らかになりました。
早急に国会審議をして国政導入機運を高めて参入企業の研究・開発期間を設けないと近代化した投開票文化が育ちません。