近代化した民主主義へ

選挙、電子投票などについてを語り、政治の幼稚さをぼやきます。(笑)

【電子投票実験導入の検証3(票が消える?)】(障害事例2)

  電子的エラーと言うよりも二次的なヒューマンエラーの可能性が大きいが、我々と違うシステムなので基準書を基に投稿しました図で説明をします。

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  記録媒体へのアクセスは図の1~4の順序で行われます。原本と複写に同時にアクセスしないので、両方が同時に故障することは有りません。また、記録媒体が1個のアメリカのように、投票記録が消失する恐れも有りません。しかし、万が一に投票記録中に故障した場合は、選挙人の権利が執行されたかの確認が不十分だったのが海老名市のケースです。

  海老名市での実施では、4箇所の投票所で投票機の故障が有り4票が増えた事から、故障は全て同じ事が原因のシステム的瑕疵と推測されます。
 そして、選挙人が投票した投票記録が図の1~2の原本記録媒体へ書き込み終了後に、3~4の複写記録媒体への書き込みが出来なかったと判断できます。

  この自治体は電子投票実施についての159頁もの分厚い報告書を作成しましたが、投票所閉鎖後に電子投票機の複写記録媒体の中を見て投票数の確認を行い受付数と同じだったにも関わらず原本と票数が異なっていたと記載されていました。法律では集計は原本を読み込ませ故障して読めない場合は複写を読み込ませる手順と成っていたので、原本と複写が同じという先入観で集計に使用する可能性の低い複写の中の票数を確認したようです。

◎信頼性を高めるルールとして、投票所閉鎖後に確認をするのでは無く、選挙人の投票中に故障した場合は当事者の選挙人と共に権利が執行されているかの確認作業が重要です。
  そして、如何なる故障でも確認できる様に最低でも5通り以上の方策は必要です。
  また、記録媒体の中を見る事は違法性が高く、やるべきではありません