近代化した民主主義へ

選挙、電子投票などについてを語り、政治の幼稚さをぼやきます。(笑)

2013-01-01から1年間の記事一覧

【電子投票実験導入の検証2(票が消える?)】(障害事例1)

残念な事に、電子投票の故障で票が狂うという結果がこれまでに2例も有りました。 国会審議では、電子投票は票が消える恐れがあると指摘されていましたが、これまでに票が消える事故は無く、反対に2例とも票が増える結果でした。(笑) 「故障で票が合わない…

【電子投票実験導入の検証1 (実施体制について)】

機械が作業をして人が管理をするのが文明社会。しかし、人員を増員して時代を逆行したのが日本型電子投票です。これまでの「投開票事務=人海戦術」の呪縛から開放されない限り電子投票は進まないでしょう。 訴訟になった自治体の選挙管理委員会の決まり文句…

【記載台に乗せて使用された唯一の投票機】

日本で初めて実施した新見市の仕様書では、記載台で使用する事に成っていた為に軽量化して実施にました。しかし、記載台は書く為の高さで有って投票機を使用するには高すぎた為に日本では最初で最後の試みになりました。 しかし、こうした試行錯誤による発見…

電子投票と婚外子判決の意外な関係

週刊西田一問一答「ネット選挙解禁、止められませんか?」 - YouTube 今日の報道2001で婚外子を取り上げられていた。自民党の西田参議院議員が最高裁の判断は「国民審査は機能していない」からだと言っていたが、法務省の国民審査電子投票案は機能する案…

【実施自治体との協力で電子投票機が完成!】

日本で初めて電子投票を実施する前の新見市の啓発風景です。 市街地を出れば、はっきり言って広大な田舎なので、田畑で働く方達に電子投票を体験して頂けるように考えて、職員自ら大工仕事をして車に取り付けました。 当時の電子投票は、期日前投票が無かっ…

【プリンター付き電子投票機。その名はVT30】

改良ごとに投票機のバージョンNoが増え続け、ついにVT30と成りました。 電磁的記録に疑念を抱く方に信頼を得るまで、紙の記録を併用しようと右側にプリンターが取り付けて有りましたが、法制化の時に原本唯一(原本は一つだけ)の考えで取り外しました。シン…

【電子投票機いろいろとやってみたPart 1】

1990年代中頃、投票所に簡単に設置できる収納ケース一体型の専用機を作製しました。 しかし、実際に使ってみると頭で考えるのとの違いが明確に分かり、直ちにボツと成りました。しかし、この失敗の教訓は、現在の電子投票機器に反映されています。どんな事で…

電子投票システムに関する技術的条件及び解説の読み方

実は公職の選挙の電子投票は、いろんな方が風説を言い過ぎて私自身が「へー」状態です(笑)。 総務省が発行した「電子投票システムに関する技術的条件及び解説」に機能要件、ハードウェア条件、ソフトウェア条件、セキュリティ条件が記載されています。これを…

何度も提出している電子投票国政選挙導入への自治体要望書

問題なく電子投票を実施した自治体の有権者は、混在した選挙制度への戸惑と国政選挙での電子投票実施を熱望している。 長い間、政令都市も含め要望書が出され続けているが、もうそろそろ国民の声が届いても良いのではないだろうか。 特例法が成立して12年、…

意外と議論されない電子投票機器の輸送と保管体制

意外と議論されない電子投票機器の輸送と保管体制について述べてみます。 電子投票というと投開票の時だけが注目されますが、メンテナンスや保管、保全の部分が見落とされています。 私は電子投票の運用は一貫して同じように実施しているが、 メンテナンスや…

日米の選挙文化の違い

写真は、新見市で日本初の電子投票を実施した翌年の2003年10月のカルフォニア州知事選挙で使用された電子投票機です。 応募してきたのは247人でしたが112名は書類不備で立候補できず、最終立候補者の135名が電子投票機で投票されました。 日本の電子投票慎重…

【電子投票機いろいろとやってみた Part 3】

(磁気カード型の投票機) 黒の投票機は、使用した磁気式投票カードが記念に渡せられるので沖縄サミットやEU議会などのデモンストレーションで使用されました。 外見は同じですが、OSや仕様など中身の違う電子投票機を大量生産型(金型から本格的に製作)で…

【電子投票機いろいろとやってみた Part 2】

写真は1990年代後半頃に作成されたスケルトン型と金庫型の投票機です。 まだ、運用も含めて五里霧の中で対極の投票機を作り比較検討をしてみました。 どちらも単体で見るとそれなりに見えますが、運用性、セキュリティだけでなく、選挙人の投票行動も変わり…

【国会議員に提案した初代投票機】

1990年代前半に、多角的に分析をした提案書をどんなに作成しても電子投票の理解が得られず、国会議員から実物を作って見せてくれとの要望で製作されました。 古めかしく思われるタッチペン式二階調モニターに外付けのカードリーダーライターは当時の先端技術…

紀元前300年頃の西欧の投票機

写真は紀元前300年頃の西欧の投票機です。 石の溝に木札を差し込み投票します。 誰でも簡単にできる投票と、一目で理解できる投票結果は、文字や数が分からなくとも理解できますね。 私は、この写真に感動し講演でも使います。だって、日本では古事記に書か…

【誤表示と偽表示】

いま、世間では高級ホテルのメニュー表示が食材と異なっている事が問題になって提供側は誤表示として謝罪している。 しかし、作為を無作為にする事で自己責任を軽減しようと誤魔化すと、業界全体だけで無く日本国家に対する信頼も失ってしまう。保身の為に、…

【幻の交付ミス根絶システム】

「紙の投票」と「電子投票」の比較では、投票と集計だけにスポットが当たっているが、同様に「選挙人の大事な一票の権利」を管理する重要な部分が誰も注目しない不思議な日本の「神聖な選挙」を取り上げます。 写真は、有権者が電子投票機で投票できる投票用…

【自治体の投開票システムもガラパゴス】

日本独自で進化した携帯電話をガラパゴス携帯電話(縮めてガラケー)と呼ばれていますが、日本の選挙システムも基本ソフトを自治体ごとに独自でカスタマイズして進化したガラパゴス選挙システムが多い。 私自身はカスタマイズが好きで個人や企業ならお勧めし…

【カスタマイズの鬼?】 個人的な回想録です

私の愛車たちです。 幼少の頃は、ドライバー工具で家中の時計や家電製品を何度も分解して、親父にブン殴られた記憶が有り、若い頃は、自動車で峠越えをするにもエンジンプラグのヘッド調整をしたり、レットゾーンぎりぎりでギヤをつないで最大能力を引き出し…

日本で初めて電子投票が国民に公開された日

いま、川崎市で市長選挙が実施されています。 ちょうど21年前の平成4年の秋に、川崎市民祭りで日本で初めての電子投票システムの啓発活動をした時の写真です。子供たちに「大人になる頃には投票はこうなるよ!」と言ったが未だに約束が果たせていないのが…

電子投票の投票データのあり方について

たまに国会で電子投票について質問されます。 しかし、今年の政府の答弁も下記の通り海外状況の懸念報告だけで、寂しい事に国内の報告はありません。 この場を借りて海外と国内の現状が違う事を写真説明で申し上げたい。 【政府の答弁】 「平成二十一年に国…

電子投票の最大のリスクはガセ情報!

今年4月の新見市での電子投票実施が終わり、帰路につく前に無性に別れをしたくて見に行った川の写真です。 新見市は源流の郷でもあり、名水百選、3百選に多数選ばれています。 今を思えば、「電子投票」の源流が川上から川下に清流のまま流れていれば、全…

日本初の電子投票で統括管理者として選んだ投票日当日の仕事

写真は平成14年6月23日に、日本で初めて電子投票を実施した新見市の開票所です。 開票直前に現地で唯一の記念撮影をした、私にとって貴重な一枚です。 世間では戦々恐々と見守る中で、重責のある統括管理者とは思えないほど緊迫感のカケラもない真ん中…

「電子投票には大きな利権が有る!」の真相

国会審議でも取り出された大きな問題ですが、政治家は詳細な根拠は語りません。 今回は誰も擁護して頂けない当事者として、経緯を含めてご説明させていただきます。 また、どこに大きな利益が見込めるのか経営者として興味が有り、利権と騒いだ政治家の方に…

可児市のマニュアルに「じぇじぇじぇ!」

昼のワイドショーで、給食のパンに大量のハエの死骸が付着しているにも関わらず、学校は「健康に影響のない部分は食べる」とする手引書に従い、付着部分を取り除いて食べさせていた問題を取り上げていた。 私は、この自治体が電子投票事故を起した当時に、選…

ごく当たり前な電子投票の基本的考え方

日本初の『電子投票』を実施してから「まぐれ」「運が良い」「・・・」と言われ続け11年が経過しました。不思議がる方に言葉で説明しても理解されないので秘訣というか考え方の一つを写真で説明します。 写真は告示日に作成した投票プログラムを記録媒体にコ…

電子投票選挙無効訴訟の原告団たちは電子投票を否定した訳ではない

これまで、電子投票実施で選挙無効の訴訟に成ったのは2件です。しかし、その2件の原告団達が電子投票推進派だったということは意外と知られていない。あれから7年が経過したが、原告団の声が政治家には届いていない。 本当の守旧派は誰なんだろうか? 相次…

高額だから導入できない。。。だけど、電子投票機器費用の自治体負担は0円の怪

今年4月に実施した、新見市での電子投票の開票は、4万3千票が5分で終了しました。 また、真面目に取り組んでいる自治体は、業者に頼らない自主運営により、費用を掛けずに交付金内に収めているので、電子投票機器のレンタル費用の自治体負担は0円です。 そし…

「リスクゼロ」の幻想について

電子投票議論と同じ…慎重派は読んで頂きたいですね。 「リスクがゼロである」という状態は、現実には存在しません。 「リスクがゼロである」と「リスクがゼロではない」の間に線を引くこと自体が、幻想にすぎないのです。 そういう線引きが可能であると信じ…

2020年東京オリンピックをIOCが電子投票で決定

IOCは電子投票で2020年夏期オリンピックの開催地を東京に決めました。 世界で普及している電子投票が、国内では信じられない存在になっているのは、システムよりも日本の政治が信頼されていない事を、日本の国会議員が自覚して「電子投票に問題が有る」から…