近代化した民主主義へ

選挙、電子投票などについてを語り、政治の幼稚さをぼやきます。(笑)

福島原発処理水(処理しても放射能が残る汚染水)海洋放出』について(その2)
【タンクが満杯にならない方法1】
 今回は、「処理水タンクが福島1Fの敷地いっぱいになるから海洋放出をする」を検証してみます。
 福島1Fの敷地面積は約350万㎡(東京ドーム70個分)です。
日本で最も土地が高い東京の銀座がある中央区の面積10,21万㎡の34.3%もあります。
 そして、福島1Fの敷地全体にタンクが有るようなイメージを植え付けられていますが、タンクエリアは約30万㎡と敷地面積の8.6%しかありません。
 今後も廃炉や使用される凍土壁内・ALPS 施設約 15万㎡前後等を入れても、全敷地面積の約13%です。
 残りの敷地全体の約87%(約305万㎡)は、操業されていない建物やガレキとガレキを処分する施設予定地という、わかりやすく言えば「ゴミ」です。 ガレキはコンテナなどに収納されていますが、なぜか高く積んでも3段積みのようです。 違和感が有ったのでコンテナの強度をググってみると、「巨大コンテナ船では10段積みも珍しくないそうなので、これだけでも最下部のコンテナには300トンもの荷重がかかっています。さらに航海中激しく揺れると、静止状態の2倍弱もの荷重がかかると言われているので、単純計算で600トン(30トン×10段×2倍)という途方もない荷重に耐えているのです。」とありました。安全性など考慮すると、ビルのように20段積みをしろとは言いませんが、あまりに広大な土地を業者が手抜きをするために贅沢に使いすぎているのではないだろうか。
 だから、今年3月に巨額の「復興マネー(税金)」で潤った下請け業者から、鹿島建設の社員が「発注見返りに2億円」というニュースがありましたが、やるべき仕事をしなければ経費は浮くのは当然です。
 また、今年4月に放射能廃棄物のコンテナ約85,000基のうち、約4,000基は中身が特定できない状態であることが発覚しました。このニュースを見た時に「まだ震災直後の混乱が続いている」と感じました。自慢ではありませんが、わが国で初めての電子投票のシステム監査、運用監査をして成功させた経験から、総てが怠慢とか手抜きとか非難するつもりありません。本能的に状況を正確にイメージすると、そう思えるだけですが、その感覚を大事にしています。
 そして、その感覚を持ってたった一言「金額に合った仕事をしてください」と言えば、今後廃炉事業に必要となる施設約8万㎡(東電資料)を含めて、徹底的に敷地全体を有効利用した計画ができます。
 想像してください。もし、銀座周辺だったら、こんな雑なことできただろうか。
 次回は技術的なことを簡単に説明します。